ロータリーハウス
敷地は北東面が接道する角地であるが、隅切りと南側の雁行した隣地境界線によりいびつな形状となっている。正方形の「ハウス」を配置することにより境界線との間にいびつな形状の「空隙」が発生する。この「空隙」は道路に面していたり、南に向いていたりして周辺環境に少なからず影響を及ぼすと考えられた。
「空隙」の形状は、予想される用途に耐えうるように「ハウス」を敷地内で「ロータリー」のように回転させることで決定した。北側の道路面には自転車置場、東側の道路面には駐車場、南側には家庭菜園ができる庭を計画した。北側の主要道路に面して出入口を設け玄関土間の脇に設けた土間続きのライブハウスが駐輪場とあいまって機能的に活用されるように配慮した。
「ハウス」を「回転」させながらベストなポジションに配置することにより、各方向の地域周辺エリアの特性にマッチした用途や街との積極的な関係を生み出す「ロータリーハウス」を計画した。
- 名称
- ロータリーハウス
- 業務内容
- デザイン監修
- 所在地
- 岩手県久慈市
- 用途
- 専用住宅
- 敷地面積
- 170.24㎡
- 建築面積
- 170.24㎡
- 延床面積
- 97.07㎡
- 階数
- 地上2階建
- 構造
- 在来木造
- 施工
- クジラテラス
- 竣工
- 2020年2月
- プロデュース
- R+house