敷地は新潟市の北東に位置する工業団地の一角で、周囲には巨大な箱型の工場が点在している。
 施主は、地盤改良工事に関わる機械装置や各種ソフトウエアの研究開発に積極的に取り組んでいる会社で、手狭になった旧社屋と旧工場を合併させて新たに本社工場を建設することになった。
 ここでは、連続する一枚の壁をうねらせて、平面的に旋回させて幾重にも巻き込ませることで、その壁の内外にやわらかい布で多層的に包まれているような場をつくることを試みている。
 この壁は、地中より突き出した地盤改良を目的とする鋼管杭と、上部構造を支える鉄骨柱とを溶接により一体化させたコラムによって、地上面からやや浮かせた位置で固定されている。
 この建物では、地中からの鋼管杭に上部構造の一部である鉄骨柱を直接溶接接合するといった、新たな「掘立柱方式」による工法を試みている。それにより基礎工事を大幅に削減し、さらに杭を最大径に設定し本数を極力減らすことで、地盤環境を荒らさずに復元させることを目的とした。
 また、室内に露出したコラムにより分節された空間や壁の厚みを活用して通風や採光を確保し、サスティナブルな生産拠点の実現を目標とした。
グッドデザイン賞2009 受賞作品

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